フィナンシェとマドレーヌは、共にバターをふんだんに使用した人気のお菓子で、カフェでのおやつやプレゼントにも最適です。
これらのお菓子にはどのような違いがあるのでしょうか?見た目や材料、作り方の違いは?
マフィンとの違いとは?これらの疑問を解明するために、フィナンシェとマドレーヌの特徴を詳しく紹介します。
基本的な材料を使用した、シンプルなレシピについても詳しくまとめました。
フィナンシェ…マドレーヌ…何が違う?
お茶の時間や手土産にぴったりな焼き菓子、フィナンシェとマドレーヌ。
似ているようで、実は材料や作り方にどのような違いがあるのでしょうか?
カロリーや名前の由来も含め、これらのお菓子の違いを掘り下げます。
フィナンシェとマドレーヌの材料と製法の違い
フィナンシェとマドレーヌのカロリーはほぼ同じですが、材料や製法には顕著な違いがあります。
どちらも基本的な材料を使って簡単に作れる点は魅力ですが、それぞれの特性を理解することが重要です。
ここでは、それぞれの材料と製法の違いについて詳しく解説します。
フィナンシェの材料
フィナンシェは小麦粉、アーモンドプードル、卵白、砂糖、焦がしバターを使用します。
特にアーモンドプードルを多く使うことが特徴で、独特の風味と食感を生み出します。
マドレーヌの基本材料
マドレーヌに必要な基本的な材料は小麦粉、全卵、砂糖、溶かしたバターです。
フィナンシェと異なり、マドレーヌは主に小麦粉を使用し、全卵の使用により滑らかな口当たりと柔らかい食感が特徴です。
卵とバターの使用法の違い
フィナンシェとマドレーヌの製法での、卵とバターの使い方には顕著な違いがあります。
フィナンシェでは主に卵白が使用されるのに対し、マドレーヌでは全卵が使われます。
全卵を使うことで、マドレーヌはより柔らかく、ふんわりとした食感が得られます。
バターに関しては、マドレーヌでは溶かしたバターが直接加えられるのに対して、フィナンシェでは焦がしバターを使用し、独特の風味を加えます。
バターケーキとしての分類
フィナンシェとマドレーヌは、どちらもバターを主成分にした「バターケーキ」に分類されます。
バターケーキは通常、小麦粉、砂糖、卵、バター、ベーキングパウダーを基本とします。
このカテゴリにはパウンドケーキも含まれ、どのバターケーキも豊かなバターの香りと風味が特徴です。
フィナンシェとマドレーヌの味の違い
フィナンシェとマドレーヌはバターケーキの一種ですが、それぞれの味わいにはどのような違いがあるのでしょうか?
ここからは、それぞれのスイーツの風味の特徴を探っていきます。
フィナンシェの食感と風味
フィナンシェは外はカリッと、中はしっとりしており、アーモンドプードルの多用と薄力粉の少ない配合がこの独特の食感を作り出します。
また、焦がしバターの強い香りが食べると口の中で広がります。
マドレーヌの風味と特徴
マドレーヌはその柔らかさと滑らかな口どけが魅力的です。
甘く、バターの風味が濃厚で、しっとりとした食感が特徴です。
フィナンシェとマドレーヌの見た目の違い
これまでフィナンシェとマドレーヌの名前の由来やカロリー、味の違いについて詳しく見てきましたが、最後にこれらのスイーツの見た目の違いに注目しましょう。
フィナンシェの典型的な形状
フィナンシェは一般的に長方形で、「金塊」のような外観をしています。
この形状は、フィナンシェの名前の由来である「金融家」をイメージさせるデザインです。
マドレーヌの典型的な形状
マドレーヌは貝殻を思わせる特徴的な形状をしています。
このユニークなデザインは、伝統的にホタテ貝の形を模して作られています。
マドレーヌ、フィナンシェ、そしてマフィンの類似点と違い
マドレーヌとフィナンシェの外観を解説した後、これらのスイーツと「マフィン」との類似点に気づかれるかもしれません。
次に、これらの焼き菓子がどのように異なるかを詳しく見ていきます。
イギリスのマフィンの特徴
イギリスでは「マフィン」と言えば、丸い形のイングリッシュマフィンが一般的です。
これは元々イギリスの伝統的なおやつで、アメリカへ渡るとファストフードの朝食メニューとして定着しました。
アメリカのマフィンの形状と特徴
アメリカのマフィンは、丸底のカップ型で、見た目がかわいらしいのが特徴です。
チョコチップやバナナ、ブルーベリーなどのバリエーションが豊富で、おやつとして人気です。
カロリーは高めですが、甘くて美味しい焼き菓子の定番です。
マフィンの成分と特徴
マドレーヌやフィナンシェと見た目が似ているアルミカップに入ったマフィンですが、主要な材料には大きな違いがあります。
特にマフィンには牛乳が含まれており、これが他の二つとの大きな違いです。
フィナンシェとマドレーヌの手作りレシピ
フィナンシェとマドレーヌの違いや特徴を見てきましたが、次はこれらのスイーツを自宅で作る方法をご紹介します。
どちらのレシピも材料はシンプルで、冷蔵庫で一晩生地を休ませる工程が共通しています。
手軽に試せるレシピなので、ぜひ挑戦してみてください。
紅茶風味のフィナンシェのレシピ
・卵白 2個
・グラニュー糖 50g
・バターまたはマーガリン 60g
・薄力粉 20g
・アーモンドプードル 40g
・ベーキングパウダー 1g
・アールグレイティーパック 2g
・アーモンドスライス 少量
1.バターを鍋に入れ、中火で加熱し、焦がしバターを作ります。小さな泡が立ち始め色が変わるまで熱し、こし器でこします。
2.薄力粉とベーキングパウダーをふるいます。
3.別のボウルで卵白とグラニュー糖を混ぜ合わせ、泡立て過ぎないようにします。紅茶の葉を加えます。
4.アーモンドプードルを加えた後、ふるった粉を少しずつ加えてざっくりと混ぜます。
5.焦がしバターを加え、混ぜ合わせた後、絞り袋に入れて冷蔵庫で一晩休ませます。
6.型に生地を絞り出し、アーモンドスライスを散らして、170度に予熱したオーブンで約14分焼きます。
7.焼き上がり後、型から取り出し粗熱を取って完成です。
焼きたてはカリッとしており、フレーバーが際立ちます。
しっとりさせたい場合は、焼き上がりをビニール袋に入れて一日置くと、翌日には柔らかくしっとりした食感を楽しめます。
バターやマーガリンを使ったこのレシピは、ギフトにも最適で、紅茶の香りがエレガントな雰囲気を演出します。
チョコレートフィナンシェの簡単レシピ
・バター 65g
・卵白 2個
・グラニュー糖 70g
・アーモンドプードル 50g
・薄力粉 20g
・ココアパウダー 10g
1.バターを鍋に入れ、中火で加熱し、泡が立ち始めたら焦がさないように茶色になるまで続け、冷まします。
2.卵白と砂糖を混ぜ合わせ、泡立てないようにします。
3.アーモンドプードル、薄力粉、ココアパウダーを加え、よく混ぜ合わせます。
4.焦がしバターを加え、さらに混ぜた後、170度に予熱したオーブンで型に入れて約15分焼きます。
5.焼き上がったら型から取り出し、冷まして完成です。
簡単に作れるマドレーヌのレシピ
・薄力粉 200g
・粉砂糖 200g
・ベーキングパウダー 小さじ1/2
・塩 少々
・卵 4個
・バニラエッセンス 数滴
・無塩バター 200g
1.薄力粉とベーキングパウダーを混ぜ合わせます。
2.粉砂糖、溶き卵、バニラエッセンスを加えて混ぜます。
3.溶かしたバターを少しずつ加えてよく混ぜます。
4.生地を30分冷蔵庫で休ませた後、バターを塗った型に入れ、200度に予熱したオーブンで5.焼成温度を180度に下げて約17分焼きます。
6.焼き上がったら型から外し、冷まして完成です。
ホットケーキミックスで簡単マドレーヌ
最後にご紹介するのは、ホットケーキミックスを使った簡単マドレーヌのレシピです。
抹茶やココアを加えると、さらにアレンジを楽しむことができます。
・ホットケーキミックス 150g
・バターまたはマーガリン 100g
・グラニュー糖 100g
・卵 2個
・バニラエッセンス 数滴
1.バターを小さく切り、600Wの電子レンジで約1分半加熱し、溶かします。
2.溶かしたバターにグラニュー糖を加え、よく混ぜ合わせます。
3.溶き卵を少しずつ加え、さらに混ぜ合わせます。次にホットケーキミックスを加え、切るようにして混ぜます。
4.バニラエッセンスを加えた後、型に生地を流し入れ、180度に予熱したオーブンで15分焼きます。
5.粗熱を取ってから完成です。
まとめ
フィナンシェとマドレーヌ、見た目は似ていますが、それぞれに独特の特徴があります。
あなたは、どちらのスイーツがお好みですか?
これらバターをふんだんに使ったスイーツは、お茶の時間や贈り物にもぴったりです。
美味しく癒される味わいを、ぜひ一度お試しください。