国際コード「+181」の電話番号からの着信にうっかり応答してしまった経験は、少なくないかもしれません。
「+」は国際通話のための記号であり、「1」はアメリカとカナダの国コード、そして「81」以降は地域コードです。

この記事では、「この番号の起源・詐欺のリスク・応答してしまった場合の対策」について、詳しく解説します。
「+181」からの通話について
この番号はどこの国のもの?
「+181」の電話番号は、アメリカまたはカナダで使用されているものです。
「+」は国際通話を示す記号で、「1」はアメリカやカナダの国コードを表します。
通話料はどうなる?
「+181」の番号からの通話に応答しても、通常、日本国内では受信側が料金を支払うことはありません。
ただし、有料サービスへの転送や国際ローミング時は料金が発生する場合があります。
応答せずに無視するのが、安全です。
折り返し通話の料金
もし「+181」番号に折り返し通話をすると、以下のように通話料が発生します。
・カナダ:49円/30秒
・アメリカ領バージン諸島:149円/30秒
国際通話は通常、国内通話よりも高額になりますので、折り返し通話は慎重に行うことが推奨されます。
「+181」番号の詐欺リスク
高リスクの詐欺電話
「+181」で始まる電話番号は、詐欺行為の可能性が高いとされています。
無料の通信アプリの普及により、高額な国際通話の必要が低くなっています。

そのため、この番号からの通話がかかってきた場合、ほとんどが詐欺である可能性が高いです。
自動音声を利用した明確な詐欺
自動音声を使うロボコールは、以前は選挙活動や営業のために使われていましたが、最近では個人情報の不正取得や詐欺に悪用されるケースが増えています。
もし自動音声が流れた場合は、即座に通話を切ることが重要です。
詐欺電話の発信原因
「+181」からの詐欺電話がかかってくる理由には、以下のようなものがあります。
無差別発信
一般的に、自動ダイヤルシステムを利用して無差別に電話がかけられることが多いです。
これは特定のターゲットを狙うわけではなく、ランダムに多くの番号に発信されるため、どんな人にでも電話がかかってくる可能性があります。
ターゲットリストからの選定
より危険なのは、詐欺師が「カモリスト」を元にターゲットを選んで電話をかけるケースです。
過去に詐欺の被害に遭った経験がある方は、電話番号の変更を検討することが推奨されます。
+181番号による詐欺の手法
ここでは、「+181」番号を使った過去の具体的な詐欺手口を、紹介しています。

これらの手口は現在も使われており、被害を避けるためにはこれらの情報を把握しておくことが大切です。
NTTファイナンスを装った詐欺
例えば、詐欺師がNTTファイナンスを装い、ダイヤルを押すよう誘導する手口があります。
実際には詐欺集団が運営する偽のオペレーターに通話がつながり、すぐに法的措置を回避するために料金の支払いを迫ります。
追跡が困難なプリペイドカードや、電子マネーでの支払いが要求されることが一般的です。
NTTは、このような支払い方法を要求することは決してありません。
警視庁捜査二課を装ったケース
また、警視庁捜査二課を装った偽の警察官からの電話もあります。
この手口では、口座が事件に関与している可能性や、犯罪の疑いで捜査対象になっていると不安を煽ります。
詐欺師は、料金を支払えば捜査から外れると主張して金銭を要求します。
警察が電話で金銭を要求することはありませんので、このような電話を受けた際は支払わずに直ちに、警察に相談することが推奨されます。
「総務省」を装った通話詐欺
総務省電波監理審議会を装う詐欺では、通常「2時間以内に通信が停止されるため、支払いが必要である」といった内容が伝えられます。
総務省が個人に直接連絡を取ることはないため、このような通話は間違いなく詐欺です。

総務省のウェブサイトにも、この点についての警告が掲載されています。
「+181」番号からの着信への対応
着信拒否設定
国際詐欺電話に誤って応答してしまった後、最も効果的な対策は、その番号を着信拒否リストに追加することです。
これにより、同じ番号からの将来の通話を遮断し、繰り返し詐欺のターゲットにされることを防げます。
警察への報告
詐欺に遭遇した際は、直ちに警察に報告することが重要です。
詐欺被害は誰にでも起こり得ることであり、恥ずかしいことではありません。
警察への報告は、事件が迅速に解決される助けになるだけでなく、他の人々が同じ被害に遭うのを防ぐためにも有効です。
電話番号の変更
詐欺集団に一度連絡を受けると、その番号は犯罪組織による「カモリスト」と呼ばれるリストに追加されることがあります。
このリストには、詐欺に遭いやすいと判断された人々の情報が含まれており、一度掲載されると長期にわたり標的にされ続ける可能性があります。
そのため、もし「+181」からの通話に応答してしまった場合は、電話番号を変更することを検討することをお勧めします。
電話詐欺から身を守る方法

ここでは、電話詐欺から身を守るための具体的な対策を紹介します。
知らない番号への対応
詐欺を避けるためには、知らない番号からの着信に応答しないことが最も重要です。
電話に出た場合、巧みな話術によって無意識のうちに詐欺師の指示に従ってしまう、リスクがあります。
詐欺師はしばしば緊迫感を煽りながら個人情報や金銭を要求するため、不明な番号には応答しないのが最善です。
スマートフォンのスクリーニング機能の活用
スマートフォンには、Googleアシスタントなどが応答して相手の情報を確認するスクリーニング機能が備わっている場合があります。
この機能を利用することで、詐欺や不要なセールス電話を事前に防ぐことが可能です。
ナンバーディスプレイの活用
特に固定電話を利用している場合、ナンバーディスプレイサービスを導入することをおすすめします。
これにより、着信者の番号が表示され、怪しい電話を事前に避けることができます。
まとめ
結論として、「+181」からの電話番号からの着信は詐欺の可能性が非常に高いです。
この番号は主にアメリカやカナダで使用されており、これらの国からの着信がある場合、特に知人がいない限りはほとんど無関係です。
このような番号からの着信があった場合は、応答せず無視するのが最善の対策です。

また、折り返しをしてしまうと、高額な国際通話料が発生する恐れがあるため、注意が必要です。