オランジェットは、酸味と甘さの絶妙な調和が魅力ですが、十分に乾燥していないとべたつくことがあります。
とらお
効果的な乾燥方法について詳しく解説し、さらに手間を省くために市販のオレンジピールやオレンジコンフィを使う方法も紹介します。
スタイリッシュで美味しいオランジェット
スイーツショップでよく見かけるオランジェットは、甘いチョコレートでコーティングされた香り高い柑橘系フルーツです。
フランス発祥のこのスイーツは、砂糖漬けの皮を乾燥させてからチョコレートで包み、リキュールやカカオを加えて大人の味わいを提供します。
自家製オランジェットの作り方と挑戦
見た目はシンプルですが、家庭で作る際には乾燥不足によるべたつきが問題になることがあります。ここでは、家庭でのオランジェット作りで気を付けるべき乾燥の方法を説明します。
オランジェットの乾燥不足の原因
オランジェットがうまく乾かない主要な理由は、チョコレートコーティング前のオレンジコンフィやピールが完全に乾燥していないことです。
また、チョコレートのテンパリング(温度調整)が適切でないと、味や食感に影響が出ます。
オランジェットのべたつきを防ぐコツ
オランジェットのべたつきを防ぐには、チョコレートのテンパリングが重要です。
以下にその方法を示し、テンパリングが仕上がりの見た目と食感に与える影響について説明します。
作業環境の温度管理も重要で、空調が直接当たらない場所で作業を行うことが望ましいです。
市販のオレンジコンフィやピールの乾燥が不十分な場合は、自然乾燥または低温オーブン焼きの方法を試してみてください。
オランジェット製作のための正しい乾燥方法と注意点
オランジェットを美味しく仕上げるためには、製作過程でのポイントを押さえることが必要です。
べたつきを防ぎ、香り豊かな甘酸っぱいオランジェットを楽しむための基本のレシピと、効果的な乾燥方法について説明します。
【材料と道具】
・オレンジコンフィまたはオレンジピール 500g
・グラニュー糖 適宜
・洋酒 適宜
・クーベルチュール・チョコレート 300g〜600g
・温度計
・ゴムベラ
・チョコレート専用ステンレスボウル
・湯煎用のお湯 約50℃
・冷却用の水 約10℃
・保温用の温水 32~35℃
オレンジコンフィの作り方
【必要な材料】
・夏みかん、甘夏、オレンジなど(適量)
・砂糖(オレンジ重量の9割)
・レモン汁(大さじ2)
【作り方】
1.オレンジを洗い、表面に穴を開けて砂糖が染み込みやすくします。
2.深めの鍋にオレンジを入れ、水を加えて沸騰させた後、水を捨てて新しい水で再び15分間煮ます。
3.煮たオレンジを冷水に浸し、一日以上放置します(夏場は冷蔵庫で保管)。
4.オレンジをスライスし、鍋に砂糖と共に入れて弱火で煮ます。沸騰後、冷まします。
5.オレンジを取り出し、残った煮汁を煮詰めた後、オレンジを戻してさらに10分煮ます。
6.これを4回繰り返し、最後にレモン汁を加えて5分煮た後、冷ましてグラニュー糖をまぶして乾燥させます。
ピールの作り方
【必要な材料】
・みかんや甘夏、オレンジの皮(適量)
・砂糖(皮の重量と同量)
・グラニュー糖(仕上げ用)
【作り方】
1.オレンジを洗い、皮に油が残らないようにピーラーで削り、縦十字に皮を剥きます。
2.皮を1cm幅に切り、沸騰した水に入れて3回水を変えながら煮ます。
3.水を新しくし、次の日まで放置した後、再び水を変えて3時間放置します。
4.皮を取り出し、砂糖を3回に分けて加え、各20分間弱火で煮詰めます。
5.オレンジが透明になったらザルに移し、冷ましてからグラニュー糖をまぶし、乾燥させます。
オランジェットの詳しい作り方
【材料】
・オレンジコンフィまたはオレンジピール
【作り方】
1.ピールを使用する場合は、7~8cmの棒状にカットし、端を整えます。
2.市販のコンフィやピールが固くてべたつく場合、水か洋酒で軽くすすぎ、網に並べて自然乾燥させます。必要に応じて、オーブンを150℃に予熱し、15分程度焼いて乾燥させます。
3.甘みを加えたい場合は、熱いうちにグラニュー糖をまぶします。
4.チョコレートのテンパリングを行います。カカオバターを多く含むクーベルチュールチョコレートを使用し、湯煎で温度を調整しながらテンパリングを行います。
5.チョコレートにオレンジコンフィやピールを浸し、クッキングシートに並べて固めます。表面が光沢を持つことがテンパリングの成功の証です。完成したオランジェットは冷蔵庫で保存します。
まとめ
オランジェットは手作りすることでコストを抑えつつ、繊細な味わいを楽しめます。
正しい手順に従い、丁寧に作れば、家庭でもプロのような結果が得られます。
とらお
このスイーツは、その独特の美味しさが魅力です。