フィルターレス加湿器はメンテナンスが少なく、清潔に保ちやすいメリットがありますが、注意すべきデメリットも存在します。
フィルターの交換や定期的な洗浄が不要なため、フィルターレスモデルは手間がかからず魅力的です。
様々なタイプのフィルターレス加湿器があり、使いやすさと簡単な管理が大きな利点ですが、いくつかの注意点もあります。
利点と欠点を理解して、フィルターレスモデルを快適に使用しましょう。
フィルターレス加湿器の主な欠点
フィルターレス加湿器のデメリットとしては、「定期的な本体のメンテナンスが必要」「水垢対策が不可欠」「空気清浄機能が欠けている」点が挙げられますが、多くのメリットもあります。
フィルターを使用するモデルは清潔を保つために手間がかかりますが、フィルターレスモデルはメンテナンスが簡単で手間がかかりません。
フィルターレス加湿器を選ぶ際の欠点は3つ
フィルターレス加湿器を選ぶ際の、デメリットは以下の通りです。
これらのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
本体の定期的な清掃が欠かせない理由
フィルターレスでも、雑菌を防ぐためには本体の清掃が欠かせません。
フィルターがないと、タンク内の水に繁殖した雑菌やカビが空気中に放出される恐れがあります。
これがアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、定期的な清掃が非常に重要です。
・毎日水を交換する
・使用しない時は水を完全に捨てて乾燥させる
・取り外し可能なパーツは分解して洗う
水垢汚れの対策が必要な理由
フィルターレスのスチーム式加湿器は、特に内部に水垢が溜まりやすいです。
水道水のミネラルが原因で、白い粉が周囲に付着することがあります。
お手入れ方法としては、月に一度のクエン酸でのつけおき洗いが効果的です。
1.水1Lに対しクエン酸15gを入れて沸騰させ、1〜3時間そのまま保温してつけおき
2.やけどに注意して洗い、スポンジでこすり洗いする
以上の点を踏まえて、フィルターレス加湿器の使用を検討してください。
空気清浄機能の欠如
フィルター非搭載の加湿器では、空気を清浄する機能が一般に備わっていません。
フィルター付きモデルは空気中の塵や汚れを取り除く能力がありますが、フィルターなしモデルとは機能が異なります。
空気清浄機能が必要な場合は、別途空気清浄機を用意することが必要です。
加湿と空気清浄を分けることで、各デバイスのメンテナンスが容易になります。
フィルターレス加湿器の4つの利点
フィルター不要の加湿器は、「メンテナンスの容易さ・低い運用コスト・カビや雑菌のリスクの軽減・多様なデザイン」の提供が魅力です。
フィルターが不要なため、定期的な交換や掃除の手間が省け、コスト削減にも繋がります。
さらに、カビや雑菌の繁殖しやすい部分が少ないため、衛生的な環境を維持しやすくなります。
メンテナンスの簡易化
フィルターレスモデルは、その構造がシンプルなため、清掃が格段に容易です。
フィルター付きのモデルは、多くの部品が細かく分けられており、清掃には特殊なツールが必要ですが、フィルターレスではそのような手間が不要です。
日常の点検は必要ですが、基本的な清掃が容易である点は大きな利点です。
運用コストの削減
フィルターの交換が不要なため、ランニングコストが大幅に削減されます。
通常、フィルターの交換には数千円のコストがかかることがありますが、フィルターレスモデルではその必要がありません。
このため、長期的に見れば、初期投資のみで済むため経済的です。
カビや雑菌の発生リスクの軽減
フィルターレスモデルは、部品に水分が留まりにくく、カビや雑菌の発生を抑えやすいです。
定期的な清掃を行えば、さらに衛生的に保つことができます。
洗いやすい構造のため、継続して清潔を保つことが容易になります。
デザインの多様性
フィルター非搭載により、デバイスはコンパクトでスタイリッシュなデザインが可能になります。
インテリアに合わせやすい様々なスタイルが市場に出ており、小型の車内用やポータブルモデルも豊富にあります。
フィルターレス加湿器とフィルター付き加湿器の徹底比較
加湿器は放湿方式によって種類が分けられ、主に「スチーム式・超音波式・気化式・ハイブリッド式」の、4タイプがあります。
これらの方式により、フィルターの必要性が異なります。
【フィルターレス】スチーム式加湿器
この方式では水を沸騰させて蒸気を発生させ、菌の繁殖を抑制しながら加湿します。
暖房効果もあるため、冷え込む季節に適しています。
加湿能力が高く、短時間で室内を潤しますが、電気代がやや高くなるというデメリットがあります。
【フィルターレス】超音波式加湿器
この方式は、水を超音波で振動させてミストを生成します。
スタイリッシュなデザインの製品が多く、コンパクトで見た目も良いのが特徴ですが、ミストが広範囲に広がるため、設置場所や家具の濡れに注意が必要です。
また、定期的な清掃を怠ると雑菌が放出されるリスクが高まります。
【フィルターあり&なし】気化式加湿器
気化式加湿器は、湿ったフィルターに風を当てて水蒸気を放出します。
これはまるで濡れたタオルに、扇風機を当てるような仕組みです。
また、「自然気化式」と呼ばれる、フィルターを使用しないタイプもあります。
フィルター付き気化式加湿器
風がフィルターを通過することで気化し、細かな水の粒子が放出されます。
これにより、雑菌の拡散が防がれます。
ヒーターを使用しないため電気代が抑えられ、また、適切な湿度が保たれると自動で止まる機能がついている製品もあります。
フィルターなし気化式加湿器(自然気化式)
水を自然に蒸発させるため、紙や陶器などを利用します。
フィルターを使用しないためタンク内の汚れが目立つことがありますが、白い粉が出る心配はありません。
持ち運びやすい小型のものが多く、どこでも使用できます。
【フィルターあり】ハイブリッド式加湿器
温風をフィルターに当てて加湿する方式で、ドライヤーで濡れたタオルに熱風を当てるイメージです。
フィルターを通した風が細かな水の粒子を含むため、雑菌の拡散を抑え、遠くまで湿った空気を送ることができます。
まとめ
フィルターなしの加湿器は手軽さやコストの面でメリットがありますが、衛生面や水垢対策には注意が必要です。
適切な手入れを行えば、より簡単で衛生的に使い続けることができます。
この記事が、あなたに最適な加湿器を選ぶ助けとなれば幸いです。