圧力鍋は、短時間で食材に味を染み込ませる便利なキッチンアイテムです。
「おでん・煮込み料理・玄米の炊飯」など、様々な料理に活用されています。
特に、ラーメン店に劣らない柔らかなチャーシューの作り方が人気ですが、注意しないと乾燥してしまうことがあります。
この記事では、チャーシューが乾燥しないようにする方法と、仮に乾燥してしまった場合の美味しい活用レシピを紹介します。
圧力鍋で作る柔らかチャーシューのコツと失敗からの救済法
意外と乾燥してしまったチャーシューの対策と、柔らかさを保つためのポイントを解説します。
1.適切な部位の選択
理想的なチャーシューには、豚バラ肉か肩ロース肉が最適です。
豚バラ肉は脂の多さが柔らかさを保つ一方で、肩ロース肉はすっきりした食感を好む方に向いています。
2.肉に穴を開ける
フォークで肉に穴を開けることで、繊維が切断され、より柔らかく仕上がります。
3.肉の表面を焼く
煮込む前に肉の表面を焼くことで、肉汁が流出するのを防ぎます。
4.下茹でをする
下茹ですることで、肉の余分な脂を取り除き、繊維を柔らかくします。
このとき、生姜やネギの青い部分、料理酒を加えると臭みが取れます。
5.調味料のタイミング
調味料は下茹で後に加えることで、肉にしっかりと味が染み込みます。
特に、みりんは控えめにすると良いでしょう。
6.煮込み時間の調整
煮込み時間は長すぎず、圧力鍋使用時は20分〜30分を目安にします。
7.味の染み込み時間
圧力鍋から取り出すのは、圧力が自然に下がった後です。
この時間を利用して、味をしっかりと染み込ませます。
8.チャーシュー冷却時の脂を活用する方法
チャーシューが冷える間に、表面に浮かぶ脂を取り除くことが大切です。
取り除いた脂はラードとして活用でき、純粋なラードを得るために加熱して水分を蒸発させます。
このラードは冷蔵庫で保存し、料理に利用できます。
扱い時にはやけどに注意し、冷やしてから瓶に詰めるのがおすすめです。
乾燥したチャーシューも諦めない!美味しいアレンジレシピ
チャーシューが乾燥してしまった場合でも、簡単に復活させる方法があります。
以下に乾燥チャーシューを、再活用するためのレシピをいくつか紹介します。
乾燥チャーシューの再活用法
チャーシューが乾燥してしまった場合は、煮汁に料理酒と水を加えて再加熱することで肉を柔らかく戻すことができます。
火は弱めに設定し、煮汁が減った場合は水を追加します。
さらに、以下のアレンジレシピで乾燥チャーシューを美味しく再利用できます。
1.チャーシューチャーハン
・ごはん:4人分
・チャーシュー:200g
・長ネギ:1本
・卵:2個
・中華だし:5g
・しょうゆ:15ml
・塩、コショウ:適量
1.チャーシューを角切りにします。
2.長ネギを細切りにします。
3.卵をよくかき混ぜ、中華だし、しょうゆ、塩コショウを加えます。
4.炒めご飯を作る際に、卵液をごはんにしっかり混ぜ合わせます。
5.熱したフライパンに油をひき、ご飯を炒めます。
6.途中でチャーシューと長ネギを加え、よく混ぜ合わせて完成です。
中華だしは、香味シャンタンや香味ペーストでも代用可能です。
また、レタスやキムチを加えることで、さらに風味豊かに仕上げることができます。
2.チャーシューと野菜のオイスターソース炒め
乾燥したチャーシューも、野菜と組み合わせることでおいしい一品に変わります。
特にオススメなのは、「にんにくの芽」を使ったレシピです。
この野菜は、シャキシャキした食感と高い栄養価で知られています。
・チャーシュー:200g
・にんにくの芽:200g
・にんにく:1片
・ごま油:適量
・料理酒:15cc
・オイスターソース:10cc
・濃口しょうゆ:5cc
・白いりごま:お好みで
1.チャーシューを細切りにします。
2.にんにくの芽を7cmの長さに切ります。
3.にんにくをみじん切りにします。
4.フライパンにごま油を熱し、にんにくを炒め香りが立ったら、チャーシューとにんにくの芽を加えます。
5.素早く炒めた後、料理酒、オイスターソース、しょうゆを加え、水分が飛ぶまでさらに炒めます。
6.盛り付けた後、白いりごまを振りかけます。
炒め過ぎに注意し、にんにくの芽の食感を生かしましょう。
ピリッとした味が欲しい時は、輪切りの唐辛子を加えるのもいいでしょう。
3.おつまみにぴったり「もやしとチャーシュー」
シンプルで作りやすく、おつまみに最適なもやしとチャーシューの組み合わせ。
火を使わず、電子レンジだけで完成するので手軽です。
・もやし:1袋
・チャーシュー:100g
・中華だし:5g
・濃口しょうゆ:10cc
・ごま油:10cc
・白いりごま:お好みで
1.もやしは水洗いした後、耐熱皿に入れラップをして、電子レンジで3分加熱します。
2.チャーシューを細切りにします。
3.加熱したもやしにチャーシュー、中華だし、しょうゆ、ごま油を加え、よく混ぜます。
4.再び電子レンジで1分加熱します。
5.仕上げに白いりごまを振りかけます。
少し冷ましてから食べると、味がなじみ美味しくなります。
好みで、七味やラー油を加えても楽しめます。
圧力鍋でのチャーシュー作りとその失敗例
圧力鍋を使えば、短時間で柔らかな肉料理を作ることができますが、時にはパサパサになってしまうこともあります。
この原因と対策、柔らかくジューシーな肉料理を成功させるコツを紹介します。
翌日に再煮込みするとパサパサになることも
煮込んだチャーシューを再加熱すると、さらに乾燥してパサパサになりがちです。
しかし、適切な部位を選ぶことで、再煮込みでもジューシーさを保てる可能性があります。
コラーゲンが豊富な部位を選ぶ
圧力鍋は便利ですが、選ぶ部位によってはパサパサになりがちです。
肩肉やバラ肉など、コラーゲンが豊富な部位を選ぶことで、柔らかく美味しいチャーシューを作ることが可能です。
まとめ
この記事では、圧力鍋を使用して短時間で柔らかく美味しいチャーシューを作る方法を紹介しました。
豚肉の選び方、下茹での工程、そして煮込んだ後にじっくりと味を染み込ませる冷却時間が重要です。
もしチャーシューが硬く乾燥してしまった場合も、小さく切って他の料理に活用する方法がありますので、チャレンジを諦めずにトライしてみてください。